楽器や歌によって録音のときの空気感の適性な量は、随分違います。
ピアノはそんなに空気感(残響)を必要としませんが、管・弦楽器や歌などは、かなり空気感を持たせたほうが良い音に聞こえます。
これは、歴史的にピアノがサロンなどの狭い空間での演奏を中心に発展してきたことに原因の一端があるものと考えられます。
楽器の発展に、どのような影響を与えたかが原因なのでしょうか。
一番困るのは、ピアノと歌のような2つの楽器を同時に同じ空間で録音するときです。
どうしても主役である歌のほうに空気感を合わせてしまうので、伴奏であるピアノの残響は少し深めになってしまうのです。